《知っトク》今なぜ大学に行くのか?
ひと昔にもましてさらに、大学に進学することを志望する傾向に今ある。
その目的として、学問をしたい、勉強をしたいと応える学生はどれくらいるだろうか?
本音は、やはり大学卒業の肩書であって、それを持って就職を優位に進め、その先の収入を少しでも高めようと目論んでいるのはなかろうか。
なら、大学では就職までの猶予期間であって、むしろ単位取得させできれば、あとは勉強以外のことに熱中すればいい仕組み・構図が自然と成り立ってくる。
大学側もそれを暗黙の了解とし、本来ならば将来学生たちが必要となろう実践的なビジネススキルをもっと教授した方が有益なのだが、実際には昔ながらの学問を授ける場であるというスタンスを頑なに崩そうとしない。
コロナの影響下、今、大学はオンライン学習を専らとしている。
システム導入には労を要しただろうが、コンテンツの内容としては今までと同じ学問の提供であって、なんら変わりはなく、その提供方法が変わっただけのことだ。
学生側にとっても単位さえもらえればということであれば、歓迎すべきはずなのだが、皮肉にも心情的にもそうはなかなかならない。
大学は、タダじゃない。学費もいれば、それに伴う生活費だっている。
私学、それに理工学部系であれば、さらに経済的な負担はかさむ。
それでも今まで大学に通っていたのは、卒業の肩書だけが欲しかったわけではなく、大学生にいる間での経験、大学生同士の新しい横のつながりから、バイト含め実社会体験、何か新しいものへの挑戦などと、そういった環境や時間が猶予提供されたからに違いない。
でも今はどうか?。
新入生なんて、入学式どころか、新歓オリエンテーリングもなく、部活.バイトもままならない。
で、オンライン学習で巣ごもり。
習う内容なんて、今のネット社会、ググれば情報としてすぐに無料で手に入ってくる。
これではやりきれなくとも仕方なかろう!
じゃあ、学生はどうすればいいのか?。
大学に行く意味なんて、ないのだろうか?
否、決してそうではない。
悲しいかな、日本の就職を取り巻く社会の仕組みは、急に大きく変わるわけでもない。
大学側でも、指導内容の主が学問の域を大きく超え、将来に役立つビジネススキルを教える場となる変革がそうそうには起こりそうもない。
だからこそあえて、行く方がやはり無難だろう。
でも、重要なことは、環境がかわりつつある今、これまでと同じ思考であってはならない。
学生は、少なからずも興味のある学部.分野の大学に進学したわけなのだから、そこで習った学問を情報として蓄えつつも、それだけでは他人と同じ情報であって価値がないゆえ、それを自分のモノと昇華するためにプラスα、今ある大学生である環境と時間を自分の好きなことにつなげ、どんどん没頭にするようにしよう。
じゃ、将来役立つビジネススキルやらは、どこで学べばよいのか?。
実は技術革新が甚だしい流動的な現社会では、そんなものが体系的に学べるもの・所はどこにもないのではないだろうか。
資格取得、MBAでさえ、これからの実社会でモノ言うかはクエスチョンだ。
だから、そんなに堅苦しく構えるのはなく、《役立つビジネススキル=自分の好きなこと》だと捉えればいいと思う。
じゃあ、どこでそれを見つければいいのか?。
ネットがあるじゃないか。
気になる事があれば、スマホで一発検索、いくらでも情報が手に入る、しかも無料で。
今まででは考えらなかった産業革命だといっていい。
そして今、最も価値あることは、溢れかえる情報ではもうなく、君の実行であって、とにかく実践することだ。
大学で習うことに、自分の好きをくっつけて、オリジナル、唯一無二の自分を作って欲しい。
それはどんな分野でもいい。
ニッチであって、趣味の次元を超えなくてもいい。
今はそれが生計に直結するようなことしなくても、SNSやネットの進歩を見れば、必ずそんな世の中がやってくるはずだ。
肩書や名前のない仕事の形が、そんなに遠くない将来に多々出てくるに違いない。
その今はない新たな職業にあえて肩書や名前をつけるとするならば、それを君の名をもって、みんな呼ぶだろう。
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