《知っトク》家庭でできる子供を伸ばす方法
家庭でできる子供を伸ばす方法。
なんと言ってもまずは、『お手伝い』からです。
意外な答えではないでしょうか。
でも、実にこれがまた奥が深いんです。
子供に生活の中での仕事を任せることは、勉強にもすごく良い効果を生みます。
『皿洗い』・『風呂掃除』など何でも構いません。
必然性のある生活の中の作業というのは、一貫して継続し続けなければならないし、継続することで、どうしたら早くうまくできるか必ず工夫してくるものです。
よく数学では工夫する力を伸ばすことが大事だとか言いますが、実際に工夫する力を養うのは、生活の中、遊びの中で伸ばすのが最も有効です。
そうぜざるを得ないような選択肢なしの状況と、本人にやらなくちゃ、という必然性のある状況であることが一番大事です。
そういう点で、お手伝いというのは非常に効果があります。
純粋に知性という面だけで考えると、「工夫する力」・「試行錯誤力」のようなものは、実際の経験に大きく影響される部分が多いと思います。
人は誰でも他人の力になれたとき大きな喜びを感じることができますが、子供も同じです。
とりわけ、大好きなお母さんの力になれたときには、誇らしく、弾むような嬉しさを感じるものです。
お母さんから「ありがとう」と声をかけてもらえれば、次のお手伝いへの意欲も俄然アップします。
お手伝いは、子供の知能を育成するという意味でも効果が高いですし、現実的に家庭を
回していくための、頼りになるスタッフを育成するという点では、お母さんの仕事も少しは軽くなります。
『お手伝い』って、いいこと尽くめです。
但し、子供のやることです。
子供は子供なりに一生懸命するわけです。
多少の失敗を、「だからあなたに任せるておくとダメなのよ」とか頭ごなしな言い方で非難してしまうと、その一言で子供を潰してしまいかねませんので、要注意。
また、「試験があるから」とか「微熱があるから」とかいう理由で、親の方で「今日はしなくていいから」と甘やかしてしまうと、お手伝いの必然性が逆に保てなくなり、結局は「やらない方がましだ」ということになってしまいますので、よくありません。
必然性のある生活の中の作業を継続的にやるから、いろいろ工夫が始まるわけであって、それより短絡的に目先の試験勉強の方を優先してしまったら、絶対に進歩・効果は望めません。
総合的に見ても、子供の精神面での成長にもよくないといえます。
とは言っても、現実は、難関大学に行く行くはどうしても行かせたいので勉強優先、塾やその宿題で、お手伝いする間なんてないという方にはオススめしません。
でもごく普通に、勉強にもスポーツにも遊びにも、何にでも精いっぱい取り組んでほしいと願う方は、ぜひ試してみてください。
『毎日のお手伝い』で、子供が大きく成長しますよ、きっと!。