《知っトク》成績の伸びない理由と改善方法【後編】
◎成績の伸びない理由と改善方法【後編】
『スモールステップ』は数値目標とすることで、より効果が見込めます。
目に見える形にすることで、子供のやる気、習慣につながります。
親も、子供が自分で決めた目標を実践しているかを実感できますし、その際、褒めて労ってあげてください。
時間目標はダラダラ勉強につながるというなら、数量目標にすればいいし、数量目標は子供のストレス負担につながるというなら、時間目標にすればいいわけです。
子供の性格や家庭環境に合わせて、目標を設定し、実践あるのみです。
そして、親は、習慣化のサポーター役になるわけです。
家庭学習という行動を増やすには、ふたつの方法があります。
それは、『ごほうび』と、『ペナルティ』です。
達成できれば、『ごほうび』があり、できなければ『ペナルティ』となります。
『ごほうび』の例は、「勉強したら、アイスクリームが食べれるやゲームをやっていい」など。
『ペナルティ』の例は、『勉強のできない日は、ゲームやテレビの時間を極端に減らす』など。
『ごほうび』や『ペナルティ』を決めるときは、子供が納得した上で約束をします。
もう一つの家庭学習の行動を増やす方法は、家庭学習をジャマするものをできるだけ排除すること。
これは、親の仕事です。
勉強する机のまわりに、漫画・ゲーム・テレビはありませんか?
また、ケイタイが机の上にありませんか?<これは、絶対ダメ>
親は、勉強の集中をそぐものを取り除いてください。
子供と、それらの使用のルール作りを事前にきっちりと取り決めておいてくださいね。
勉強できる環境つくりが大切です。
こうしてた、スモールステップの積み重ねが、志望校合格など大きな最終目標の達成に
確実に近づいていきます。
千里の道も一歩から・・
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《知っトク》成績の伸びない理由と改善方法【前編】
◎成績の伸びない理由と改善方法【前編】
成績がなかなかよくならない子供の特徴は、家庭での自学自習する習慣がないから
というケースがほとんどです。
でも家で親がやみくもに「勉強しないさい!」といっても、まず子供はいうことを聞きません。
大切なことは、いかに子供が勉強を自発的にやれるような環境を作ってやれるかが大切になってきます。
そのために、まずやるべきこと。
それは、『スモールステップ』目標を設定すること。
まずは、毎日最低1時間の家庭学習をすることから始めましょう。
『スモールステップ』は、具体的な目標設定です。
個人差がありますので、目標の設定方法は様々ですが、その一例をいくつかあげます。
①時間目標⇒まずは一日30分から始めて、45分・・60分・・もっと
②分量目標⇒まずは一日課題プリントを1枚から始めて、2枚・・3枚・・もっと
③成績目標⇒まず通知表の成績一教科をまずは3から4へ。次は二教科をワンランクアップ。
④速さ目標⇒30分でしていたプリントを20分で解く。
要は、無理なく達成できる目標を設定し、それを習慣化させることです。
子供の状況に合わせて変化をつけ、子供がその達成感を日々味わえることがコツです。
そして、もうひとつのコツは、自分で、このスモールステップ目標を決めさすこと。
【次回に続く】
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《知っトク》算数が苦手なのは、なぜ?
『小学校の算数なんてそんなに難しくないのに、なぜウチの子は算数が苦手なんだろう?』
なんて、ひそかに悩んでいるお母さん、いませんか?
・低学年の時はよくできていたのに、高学年になるほど悪くなってくる。
・単なる計算ならそこそこできるのに、文章問題がどうも苦手。
・塾に通っているのに、でもダメなんだという子供もいます。
『算数の正しい学習法とはそもそもどういったものか?』を少し説明します。
算数・数学ができるとは、計算力をつけること、つまり早く正確に計算をすることだと、多くの塾・お母さんは思われているようです。
その子供たちもしかりです。確かにそうですが・・・。
でも当塾では、そうとらえていません。
例えばわかりやすいところで、『足し算』です。
普通、足し算の指導・勉強は「+1の練習」、次に「+2の練習」、できれば次というようにしていきます。
だから、子供たちは競って反復練習するわけです。
しかし、それでは本当の意味で、足し算はモノにはなりません。
なぜなら、足し算とは何かという、その概念を先に理解していないからです。
足し算には、①合併 ②増加 ③求大 の3つの概念があります。詳しくは・・・
①「合併」・・・合わせていくつ?
②「増加」・・・増えるといくつ?
③「求大」・・・「~より多い」。
普通、「合併」・「増加」の概念は比較的理解しやすいのですが、「求大」の概念は理解しづらく課題のひとつだと言われています。
つまり、足し算が《わかる・できる》ためにはこの3つの概念をしっかり理解し、自由自在に使いこなせるようにすることが大切なのです。(実際には、こんな難しい言葉は、子供には使いませんが)
算数の苦手な子供は、どんな時に足し算をするのか、考えていないのです。
さらに、どんなときに、引き算・掛け算・割り算をするのかを。
上の問題が足し算だから、その下の問題も足し算でする。
そんな傾向、お子様にありませんか?
当塾が考える『子供たちにわかりやすい指導』は、あくまで使えこなせる算数に視点を置き、真の学力を育むことを目的としています。
「計算できる」ではありません。
だから、子供たちも興味・関心を持ち、意欲的に自ら取り組むようになってくれます。
《知っトク》『教える』でなく、『習得させる』指導!
【『教える』だけでなく、生徒の弱点を把握した『習得させる』指導!】
どこの塾も丁寧にわかりやすく教えることを大切にしています。
それが生徒や保護者の方が望むことだから、当然でしょう。
でも、塾に通っているのに、成績がなかなか伸びないという方も少なくないと思います。
それは、なぜか?
塾側が、教えたあとの『習得する』という作業を、当然のことながら生徒たちの自主性に任せてしまっているからです。
そんな塾には例え個別指導でも、ひとりひとりに目が行き届かず、生徒が習得するまでのサポートに不備があるのです。
大手進学塾や個別指導塾に通っても、成績が上がるとは限らない理由はここにあります。
私は、教えるだけはなく、生徒のひとりひとりの弱点を把握して、生徒に習得させてあげることが最も重要なことで、当塾に求められることだと考えています。
勉強のやり方というのは人それぞれで、一度指導しただけで、自分で勉強して習得できる人もいれば、単に問題の解説を受けただけでは、どうして理解不十分な人もいます。
まずは教えるべきことは、『わかる喜び』・『できる喜び』です。
生徒ひとりひとりの個性と学力に合わせて、この二つを味あわせてやることは非常に労力が入ります。
でも、教わったことを自力でできるようになってこそ、初めて勉強することの喜びと楽しさを実感できるのです。
これができるようになってくると、やる気と集中力も自然と付いてきますよね。
一度、自信とやる気を手に入れた生徒たちは、言わずとも自主的に取り組むようになってくれます。
「先生!、宿題はこれだけでいいの?」なんて声も聞こえますよ。
生徒たちに訪れる変化とその努力には称讃を忘れずに、ひとりひとりが『できる!』ようになるまでのバックアップを大切にいきたいと思っています。
《知っトク》学力低下の理由
学力低下の問題について、少し変わった方向から考えてみたいと思います。
人間って、間違いから学ぶものですよね。
これは、エラい人ばかりのことでなく、私たちも経験からよく知っています。
そうでありながら、子供には、最初から間違わないように教えます。
勉強だけではありません。
公園の遊具にしても、ボール遊び禁止にして、ケガをしないための措置です。
つまり、自ら学ばなくても失敗しなくても、答えを「教えて」いるわけです。
ある程度成長し大人になり、高校受験が間近ともなれば、公式を覚え、暗記依存型の勉強もありでしょう。
でも受験を目的とする勉強である以上、中学校・小学校のうちからその傾向があり、言わば、学ばないように教えられています。
ですので、受験問題を解くテクニックは教わってはいても、自分で考え答えを導き出すという施策・行為など入り込む余地がないのが、大きな問題ではないでしょうか。
これでは、学力が低下するのは無理ありませんね。
早くから受験の知識を身につけることも良いことでしょう。
少しでもいい中学・いい高校への進学することは、そういった勉強はするに越したことはありません。事実です。
しかし、子供でなく私たち大人が、本来あるべき勉強の目的が何なのかをしっかりしておかないと、「ニセモノの勉強」を子供に強いることになり、思考を働かせる「本物の勉強」が疎かになってしまうのも、また事実です。
そこを履き違えると、いくら良い中学・高校・大学に入学卒業しても、その子供達が
つまらない大人になってしまうのがオチです。
大切な我が子を、個性も何もないのっぺらぼうの大量生産された大人に育てるのが、本望ではありません。
そうならないためにも、子供達が将来、社会の一端を担う大人に成長を遂げていくために、今何をどのように学ぶか、今一度、私たち大人が見つめなおす必要があるのではないでしょうか。
何のための勉強か。
勉強の分目的は、自分や自の周りのもの(人間ばかりでない)を幸せし、人生を豊かにするためにするものであると私は思います。
受験勉強は、その目標を達成するがために手段にしかすぎません。
志望校合格するがための受験勉強が、人生の目標にすり替わってしまってはないでしょうか。
近頃では、会社での年功序列制度は見直され、新社会人の採用にも学歴偏重は薄れてきています。
肩書よりも、役に立つ人財を社会が求めるようになってきてます。
そんなことを考えると私たち親から、昔ながらの少し的外れな教育に対する認識を改め、脱却しなければなりません。
教育=勉強ではないはずです。
教育の現場は、学校にだけあるのではあるのではなく、社会そして家庭にあるのです。
子供を育てる教育者の端くれとして、私の塾生たちには、本当の「学び」を少しでも授けてやりたいと思います。
《知っトク》めざせ!カンペキ答案作り
せっかく勉強したのに,本番のテストで実力が発揮(はっき)できなかったり,思わぬミスをしたり…。
そんなことのないように,答案作りのコツをチェックしよう!
①まずは取り組む順番と時間配分を考える
◎できる問題から解く!
最初の問題がいきなり難しくて時間をとられ,最後まで解けなかった,なんてことにならないよう,できる問題から取り組み,確実に得点をかせごう。
国語の漢字の読みや書き取りなどは,忘れないうちに書いておくとよい。
◎だいたいの時間配分を!
できそうな問題を見きわめるためにも,まずテスト用紙全体を見わたそう。
裏に問題があるかどうかも要チェック。
問題数と難易度を考えて,取り組む順番と、だいたいの時間配分を決めよう。
じっくり取り組む記述問題は後にしたほうがよい。
②問題に的確に答えよう
◎問題文は2度読もう!
問題文には,問われている内容と解答の形式の指示が書かれている。
解答はそれに沿ったものにすること。
「○○はなぜか」という問いなら,解答は「○○だから」「○○なので」となるはずだ。
問題文をしっかりつかむために,必ず2度読む習慣をつけよう。
◎後にある問題に注意!
国語や英語の長文問題では,まず「次の文章を読んで,問題に答えなさい」などとあって,問題は長文の後になっていることがある。
この場合は,先にどんな問題があるかを確かめよう。
そうすれば,長文を読む時に気をつけなければならない点を意識できるはずだ。
③ケアレスミスを防ぐには…
◎解答らんを間違えるな!
問題と解答らんがはなれている場合,正しい解答らんに記入しているかにくれぐれも注意しよう。
問題順に解かない場合は,問題文の番号と解答らんの番号をよく確かめること。
また,解答らんの並びが縦か横かもチェック。
◎後回しにした問題を忘れるな!
後でやろうと思っていた問題を忘れないこと。
飛ばした問題は,後でわかるように,○印をつけておこう。
3つ答える問題で,1つだけわからなくて後で考えようなどという場合は,見のがしやすいので特に気をつけよう。
《知っトク》成績アップの勉強計画作り
◎まずは目標をはっきりさせよう!
勉強のプランを立てるのに、ばく然と教科を割りふっていないだろうか。
また、目標ははっきりしているだろうか。
目標があってこそのプランだ。何をしたいか、すべきかをまず決めよう。
定期テストまでの期間に応じて期間全体の割りふりを決める。
例えば、「苦手な英語の克服」が目標なら、英語の勉強にあてる時間を軸にして、
ほかの教科にあてる時間を配分していくといいよ。
◎実行できないプランを立てていないか?
プランを立てても、その通りに実行できないことはないかな?
実行する意思が欠けていることもあるかもしれないが、プランに無理がないかを見直そう。
実行できないプランなんて意味がないよ。
部活や習い事もあるだろうから、1日に無理なく勉強にあてられる時間を割り出す。
その範囲内でできることとできないことの見きわめをしっかりつけよう。
さらに、やってみて無理なところは修正していくようにしよう。
◎苦手な教科対策はプランに入っている?
毎日の勉強でも、定期テスト対策の勉強でも、苦手科目の対策が織りこまれているだろうか。
プランの中に、苦手科目対策が織りこまれていないと、いつまでも苦手のままになってしまう。
苦手教科対策を意識したプラン作りが大切だが、そればかりでも集中できない。
苦手教科と得意教科をじょうずに組み合わせて、気分転換をはかりながら勉強を進められる
プランを立てておくとよい。
◎テスト本番、点数アップのためのワンポイントアドバイス!
●ケアレスミスをしないために…
あわてて解答を書く前に、落ち着いて、設問の形式や字数制限を読み取ろう。
答えのらんもしっかり確認。
●できる問題から取り組もう
できる問題から取り組んで着実に点数をかせぐのは、テストの常識。
はじめに全体を見て、難問は後回しにしよう。
●必ず見直しをしよう
最後の見直しで、案外単純なミスに気づくことも多い。
解答途中でも、5分前には全体を見直すなどと決めておこう。
《知っトク》成績アップの秘訣
当たり前のことが、けっこうみなさん、できていないものです。
成績アップの一番の秘訣は、ニガテ(苦手)を失くすこと。
苦手の教科・単元をほったらかしにしていませんか?
得意科目の成績にこだわるよりも、不得意なところ(単元・教科)に焦点を当てて見よう。
定期テストや入試は、総合得点で判断されます。
わかっているけど、見て見ぬふりしていませんか?
避けては通れませんよ。
『ニガテ単元・教科を克服しよう!』
◎ニガテ教科が、成績の足を引っ張っていないか?
ほかの教科に比べて、いつも成績の悪い教科があると、ニガテ意識がついてしまいます。
的確に現状をつかむことが、対策を立てるための第一歩です。
いつも成績がよくない教科は何か、ニガテ意識を分析しよう。
同じ教科でも単元によって差がありますので、細かく分析してみよう。
◎「どこがわからないか」がわかっているか?
わからない・ニガテだという意識があれば、それなりの対策も立てられる。
問題は、わからない箇所がわからないときで、これだと対策の立てようもない。
どこがわからないか、どこからわからなくなったのかをさかのぼろう。
ポイントは教科書の目次を活用し、チェックをつけてみるとよい。
これだけでも、かなり偏りが浮き彫りになります。
◎ニガテ教科・単元の勉強をさけていないか?
「どうせできないから」・「やってもわからないから」などと、ニガテ教科や単元の勉強を 自分で放棄していないだろうか?
学校の授業中、頭が上の空(うわのそら)なんてこと、当たり前になっていませんか?
そんなことでは、ますますニガテが進んでいくだけです。
ニガテ単元・教科の克服が、成績アップの近道であることを再認識してみよう。
ニガテを頑張れば、一番かんたんに早く、成績が伸ばせることを自覚しよう。
◎勉強計画に、ニガテ対策を反映しよう!
毎日の勉強でも、定期テスト対策の勉強でも、ニガテのために対策が立てられていますか?
勉強計画にニガテ対策が反映されていないと、いつまでもニガテのままです。
ニガテ克服を軸にした計画づくりをしてみよう。
ニガテ教科ばかりの勉強でも、集中できない。
ポイントは、ニガテ教科と得意教科を上手に組合せて、得意教科で気分転換を図るような勉強計画を立てるといい。
同じ教科でも要領は同じで、ニガテ単元と得意単元を上手に組み合わせて、継続すること。
ニガテ克服こそが成績アップのチャンスであることを忘れずに!
《知っトク》ねえ、お母さん。お子さん、行きたい高校を決めてますか?
『なぜ、勉強しないといけないの?』
この質問に答えるの、難しいですよね。
大人になれば「子供のときもっと勉強しとけば…」なんて思う日もくるのですが、それを子供に話し分からせるのは、至難の業です。
挙句の果て、『義務教育だからね』と片づけてしまう。
でも、これでも子供は勉強に力が入りません。
そこでです。
大人でも興味のない本を読むのはキツいものです。
取得したい資格があるからとか明確な目的がなければ、勉強はつらいものです。
それは、子供もいっしょ。
だから、受験生となる中学3年生になるもっと早い段階から『行ける高校』でなく、『行きたい高校』について子供といっしょに話してみてはいかがでしょうか。
本来、どんな高校・どんな学科があるのかと、中学校でも一年生の段階から教えてあげるべきです。
中学生から将来の夢を決めるの難しいですが、行きたい高校なら決めるは難しいことではありません。
明確の目標を持つことで、定期テストでは何点取らないといけないのかとか、そのためにはどれだけ勉強しないといけないかとか、モチベーション・意欲が生まれていきます。
闇雲にテスト発表したから、「勉強しなさい」では、なかなか子供も動いてくれませんよね。
ポイントは、『行ける高校を探す』段階になるよりも早く、『行きたい高校』を意識させてやること。
お母さん・お父さんが、子供に勉強を教えてやることはなかなか難しいかもしれませんが、これならできるはず。
だから私の塾は、春夏冬の特別講習前の面談時には、中学1年生の段階から、親子で話できるような高校に関係する資料をお渡しするようにしています。
子供が、本当に『なぜ、勉強しないといけないの?』と開き直る前にね。
《知っトク》当塾において『指導』で気を付けていること②
塾もしくは家庭教師の先生にマンツーマンで、わからないところを教えてもらっているはず・・・。
なのに、子供の成績が伸びないとお悩みの保護者の方から、よくご相談を頂きます。
その成績不振の原因はカンタン、教えてもらったことが子供の身についていないからですよ。
教える側が手っ取り早く、生徒に問題の解答を解説し、あとの理解は子供次第にしてしまった結果が、それが一時的に子供の教えてもらった満足感を満せたとしても、成績が上がらないままということになってしまうのです。
これでは子供自身、頑張ったのだからテストが悪くても仕方がないという諦めが積もるばかりか、お母さんのせっかく塾に行かせているのに…というその塾への不信感が沸いてくるのも当たり前です。
ではでは当塾では、どうしているかといいますと・・・
『教えない教育。気付かせる指導』を重視しています。
あれ?あれ?教えない??
この先がまだあります。
つまりポイントは
①教えるよりも、自分で理解させる
②やってあげるよりも、自分で解決させる
③助けるよりも、自分で達成させる。
これを原則として、塾生に指導するようにしています。
決して教えないというわけではありません。
このような『自分で考え、気付かせてやる指導』は時間・労力が必要であり、いつもすぐに教え手助けするような塾と比べ非効率かもしれませんが、勉強をする子供にとってはとても効率的な教育方法だと信じています。
わからない問題は先生に手伝ってもらい、解くクセのついている子供の成績が、どうして伸びるわけがあるでしょうか?
『すぐには教えてくれない。わからないからこそ、自分でしっかり考えるんだ。』ということを子供にしっかり教えこむことが肝心です。
私は塾生によく言います、「今教えないのは、君なら必ず解ける問題だと見込んでいるからだ」と。
勉強に限らず、家庭でも子供教育においても、子供が「助けてくれない・教えてくれない・手伝ってくれない」などと嘆いているうちは、成長など見込めませんよね、実際。
指導技術としてひと手間かけて、すぐに答えを求めない、自分で考える時間を惜しまない子供に成長させてやることが、一番の成績アップになるのです。
《知っトク》当塾において『指導』で気を付けていること①
先立ってこれから述べる当塾の『指導』(理念)が、保護者の方に共感いただき、ご家庭におけるお子様の指導に少しでもお役立ちできれば幸いです。
◆まず『指導』において、常に念頭にある考えは…
①人(子供・塾生)には可能性がある。
②人(子供・塾生)には向上心がある。
③自分(子供・塾生)と未来は変えられる。
④答えはその人(子供・塾生)の中にある。
⑤言葉は行動を変える。
それらにプラスして、塾生との信頼関係を築く努力をし続けること。
◆では実際に『指導』で心がけることは…
①自分(塾生)で気付かせる。
②塾生(子供)のペースに合わせてあげる。
③塾生の目線になる。
④塾生の言葉(答え)を、素直に共感を持って聞く。
⑤塾生に合わせたほめ方をする。
◆「ほめ方」について…
ただほめればいいってものではないはずです。
塾生(子供)の心に響いてこそ、ほめる意味があります。
ほめる行為とは、つまり愛のメッセージです。
そうするには、塾生(子供)の頑張りを具体的にほめてあげる必要があります。例えば、
「よくできた」とほめるか、「よくがんばった」とほめるのか、「よく気付いた」とほめるのか。
このニュアンスを間違えると、塾生(子供)の心には響きません。
◆「しかり方」について…
塾生(子供)を「やる気」にさせるという意味で、「しかる」ことも「ほめる」ことの一部です。
感情にまかせて怒るのでは、愛のメッセージにはならず、子供の心に響きません。
しかるコツは、短く、どこが悪いのかを指摘することです。
ネチネチと感情をぶつけるのは、大人の怒りの発散であって、全く効果は生みません。
◆先生(大人)から、塾生(子供)に対する質問の仕方は…
言ってはいけないのが、「なぜ・・・できないの?」。
良い言い方は、「どうしたら、・・・できるの?」。
この違い、つまり後者には、塾生(子供)に自己責任があることを意識させる意味合いがあります。
◆「やる気」にさせ方について…
①聞いてやる ⇒②認めてやる ⇒③質問・提案してやる ⇒④行動に移させる ⇒①に戻る
この①~④の繰り返しが、塾生(子供)を「やる気」にさせる基本です。
つまり、塾生(子供)に意志を主張させ、自己責任を取らせ、自らさせること。
◆「継続」をいかにさせるか…
塾生(子供)に、目的(目標)を意識させることが大切です。
もしそれが数字で示せれば、さらにブレにくくなります。
塾生(子供)に、最終目的と途中目標をイメージさせれれば、言うことありません。
やらなければならないことでなく、やることを意識させることです。
さあ「勉強は、君(塾生・子供)の未来の夢を実現する手段・方法なんだとよ」と、言ってやってください。
こうした指導の最終点として、塾生(子供)に、自分でできるイメージ(自己肯定感)を植えつけられれば、必ず勉強ができる子に変身できるでしょう。
試験答案作成術 (後編)
『試験答案作成 (後編)』
④解答記述テクニック
文字は正しく書かれていれば上手下手は関係ない。
しかし、あやふやな字や読めない字、あるいは二通りに読める文字は不正解になるので、上手でなくても、はっきりと丁寧に書くようにしよう。
解答は指定がなければ漢字でもひらがなでもよい。
しかし漢字を間違えれば正解にはならないので、不安があれば読み仮名を振ろう。
日頃から漢字で覚え、自信がなければひらがな書きにしよう。
ただし、作文などでは、ひらがなばかりでは減点対象になるから要注意。
証明問題や英作文では、部分点が与えられるので、全文は書けなくても、一部分だけでもいいから書いておこう。
⑤問題をどう解くか
国語の読解などの選択問題では、いずれも文章に関連するようなことが並んでいるが、正解以外の選択肢には何らかの「間違い」が仕込まれている。
そこに注目して、判断すると正解が見えてくる。
英語の長文では、文末の注や設問分などにもヒントがないか目を向けよう。
また一語一句を和訳する必要はない。
不明なものは不明として、文章の流れを押さえればよい。
理科では問題文に単位が書いてあることが多いので、その単位に合わせた答えを書こう。
公式が思い浮かばない問題でも、単位がヒントになることもある。
数学では、最初に計算などの基礎問題、中頃に知識の深まりを問う問題、最後に応用力を要する高度な問題という順で配置されている。
難問も簡単な問題も、配点はさほど大差ない。
基礎問題を確実に押さえ、中頃の問題に力を注ぐことが大切だ。
難問には、はじめに答えを導く枝問がついている。
これは意外に簡単で得点源になるから、見かけだけで敬遠せず必ずチャレンジしよう。
⑥見直しのやりかた
確信が持てず問題用紙に印をつけた問題も、時間をおくと正解が見えてくることがある。
考え違いに気づき、再挑戦ですんなりと解決できることも少なくない。
次に、問題番号と解答番号のズレはないか、記号で答えるところを語句で答えたミスはないか(意外に多いミス)も確かめよう。
字数指定があれば一字でも過不足があれば、0点だ。
数学では合同や相似の対応の順にも注意がいる。
最後に、今までよくあったミスを思い返し、それに関係する問題を一通り点検する。
さらに時間があればパスした問題も最後まで考えてみよう。
また締めとして受験番号が書いてあることも再確認しよう。
《知っトク》試験答案作成術 (前編)
『試験答案作成 (前編)』
中学3年生のみなさん、高校入試に向けて、そろそろ復習テストが実施されることではないでしょうか。
ここで、それに先駆け、テスト答案作成の手順を伝授します。
①まず問題用紙を一覧しよう。
問題用紙を開いたら、ページ順に確認して問題全体を見渡し、およその量や内容を見る。
英語では長文の量、数学では文章題・図形問題の配分、国語なら作文などの有無をざっと確認。
②時間配分を決める。
時間配分では、見直しの時間(10分前後)を必ずとろう。
英語や国語などで作文が課せられたら、そのための時間も必要。
③解けそうな問題から解く。
問題は解けるものから順に解くようにしよう。
ほとんどの場合は容易な問題から難問へという順で並んでいる。
しばらく考えても手が出ない問題はパスして次に進もう。
それが選択問題ならば空欄にせず何でもよいからまず書いておく。
答案に確信がもてない問題も適当なところで切り上げて、印をつけておき、
あとで時間があれば再挑戦するようにしよう。
[後編に続く]
《知っトク》成績が上がらない隠れた原因
成績が上がらない隠れた原因
それは、何を隠そう『苦手意識』です。
「できないから苦手なのだ」と自分で決めつけてしまうことが、一番よくありません。
勉強がわかるようになる、または成績がよくなるには、プロセスがあります。
『①意味が分かる → ②自分で考えてできる → ③覚えておく』
説明な上手な先生に教えてもらうと、よく分ります。
これが①の過程です。
黒板を使った集団授業スタイルの塾が、この①に力を注ぎ、勘のいい子どもに適しています。
じゃあ、②は家庭教師や個別指導スタイルの塾にあたるのかと言えば、そうではありません。
一般の個別指導も、ひとりひとりの子供の学力・理解力に合わせて指導するわけですから、
丁寧さは集団指導に比べ段違いにあれど、それだけではやはり①の域を抜けきれません。
でも、良い個別指導の先生は②に力を注いでいます。
ただ教えっぱなしではなく、生徒の理解度を試し計りながらの指導を心掛けてくれます。
良い先生とは、学力がある先生ではなく、生徒が自分で考えてできるようになる工夫をしてあげれる先生のことを言うのではないでしょうか。
その上、その次に来る、最も信頼できる優れた塾とは・・・
もちろん生徒の成績を上げてくれる塾ですよね。
塾に通い頑張っているのにもかかわらず、テストの成績が今イチ。
他塾から私の塾を訪れるお子様に、よくあるケースです。
その多くが②の域まで達しているのに、③ができていない。
覚えていないのです。
せっかく②まできたのに、非常に残念です。
③まで来ないと、成績は伸びないのです。
「わかったから、私はできる」と思い込んで、結果忘れてしまうのです。
塾も①・②の課程の責任を果たしたから、後は生徒次第にするところが多くあります。
優れた塾とは、③の課程を大切してくれます。
③の大切さを生徒に教え込みます。
では本筋に戻りますが、③の『覚えておく』ということは、苦手意識に深く関係しています。
過剰な苦手意識を持っていると、いくら①②ができても、頭の脳細胞自体が覚えておくことを拒否してしまうのです。
私は医者じゃありませんから、その根拠・証明なんてできませんが。
でも、これは私、塾長の経験に基づく持論であり、間違いないと確信しています。
ですから、苦手意識を持つことが、勉強の最後の覚えておく③の過程の妨げにすごくなっています。
子どもに、『あなたは勉強ができないから勉強しろ』と言っていけませんよ。
子どもにも、『私は苦手だから、できない』なんて言わせてはいけませんよ。
その考え方が一番覚えようとする自身の足を引っ張っているのですから。
『わからん』は禁句です。使っていけない言葉です。
分ろうとする意識を邪魔します。
③の課程の次にしか、「成績が伸びる」結果は、待っていないのですから。
《知っトク》子供の『やる気』を引き出す3段階方式
子供のやる気を引き出すには、以下の3つの要素が必要不可欠です。
①目標:明確な目標を立てること。
②方法:明確な方法を決めて実行すること。
③評価:それを明確に評価すること。
『やる気を引き出す3段階方式』は、大人のビジネス世界(会社)ではごく当たり前に実践され、『PLAN・DO・SEE』と呼び、業績アップのための基本方針として活用しています。
この手法を子供の世界(勉強)に取り入れることは実は難しいことではなく、高い効果が見込まれます。
やる気を引き出す3要素の重要ポイントは、あいまいな表現でなく、数値により明確にしておくこと。
何回・何点・何分・・と、色々な数値を使って限定明示することで、やるべきことが明確になります。
どうぞ、子供といっしょになって、『やる気3要素』を決めてください。
その際の注意点は、親が決めるのではなく、子供自身に決めさせることです。
もちろん、親の経験を語り、手伝ってやることは構いません。いっしょに考えてあげてください。
でも、最後に決めるのは子供です。ここを間違わずに。
明確な3段階要素を決めると、子供たちにスリルを生み出し、やる気を引き出してくれます。
スリルがあると、それまでつまらなかった勉強も、断然面白くなってきます。
そう言えば、この目標・方法・評価の3段階を、どこかで見たことはありませんか?
ズバリ、子供が夢中になるゲームの世界がそれなのです。
どうです? うなづけませんか。
目標が達成できれば、褒めてやることも忘れずに。
合わせて必ず欠点を指摘することも、その後のさらなるやる気を引き出すのに重要ですよ。