試験答案作成術 (後編)
『試験答案作成 (後編)』
④解答記述テクニック
文字は正しく書かれていれば上手下手は関係ない。
しかし、あやふやな字や読めない字、あるいは二通りに読める文字は不正解になるので、上手でなくても、はっきりと丁寧に書くようにしよう。
解答は指定がなければ漢字でもひらがなでもよい。
しかし漢字を間違えれば正解にはならないので、不安があれば読み仮名を振ろう。
日頃から漢字で覚え、自信がなければひらがな書きにしよう。
ただし、作文などでは、ひらがなばかりでは減点対象になるから要注意。
証明問題や英作文では、部分点が与えられるので、全文は書けなくても、一部分だけでもいいから書いておこう。
⑤問題をどう解くか
国語の読解などの選択問題では、いずれも文章に関連するようなことが並んでいるが、正解以外の選択肢には何らかの「間違い」が仕込まれている。
そこに注目して、判断すると正解が見えてくる。
英語の長文では、文末の注や設問分などにもヒントがないか目を向けよう。
また一語一句を和訳する必要はない。
不明なものは不明として、文章の流れを押さえればよい。
理科では問題文に単位が書いてあることが多いので、その単位に合わせた答えを書こう。
公式が思い浮かばない問題でも、単位がヒントになることもある。
数学では、最初に計算などの基礎問題、中頃に知識の深まりを問う問題、最後に応用力を要する高度な問題という順で配置されている。
難問も簡単な問題も、配点はさほど大差ない。
基礎問題を確実に押さえ、中頃の問題に力を注ぐことが大切だ。
難問には、はじめに答えを導く枝問がついている。
これは意外に簡単で得点源になるから、見かけだけで敬遠せず必ずチャレンジしよう。
⑥見直しのやりかた
確信が持てず問題用紙に印をつけた問題も、時間をおくと正解が見えてくることがある。
考え違いに気づき、再挑戦ですんなりと解決できることも少なくない。
次に、問題番号と解答番号のズレはないか、記号で答えるところを語句で答えたミスはないか(意外に多いミス)も確かめよう。
字数指定があれば一字でも過不足があれば、0点だ。
数学では合同や相似の対応の順にも注意がいる。
最後に、今までよくあったミスを思い返し、それに関係する問題を一通り点検する。
さらに時間があればパスした問題も最後まで考えてみよう。
また締めとして受験番号が書いてあることも再確認しよう。