《知っトク》なぜ勉強するのか、迷ったときに。
勉強ができる = すばらしい人間 ではありません。
純真無垢な小学生時代を思い出してください。
クラスの人気者は、勉強ができる人でしたか。
違ったはずです。
勉強だけできても、人気者にはなれません。
それだけでは、人としての魅力を感じないからです。
人気者とは・・・「明るくて元気で思いやりがあり、がまん強い人」です。
少しくらい勉強が苦手でも関係なかったはずです。
でも、ある程度、人生の山あり谷ありを経験したお父さん・お母さんは、決まって言います。
「勉強しなさい!」
すばらしい人となり、人生を送るためには、やっぱり勉強も必要だとわかったからです。
勉強は、あなたの人生をより豊かにしてくれます。
お金持ちになれると言っているのではありませんよ。
勉強をしていくら偏差値の高い大学を卒業しても、今の時代は大学のブランドだけでは、お金持ちにはなれません。
それよりも、勉強は、あなたの心を豊かにし、勉強して頭を鍛えたものにしか味わえないすばらしい世界を提供してくれるのです。
言葉では表現できない心の豊かさです。
勉強したものだけが、感受できるのです。
だから、人は、年ととっても、勉強し続けるのです。
一生勉強です。
人類の偉大なる思想家「孔子」論語の一節です。
「十有五にして学に志す。三十にして立つ。
四十にして惑わず。五十にして天命を知る。
六十にして耳順う。七十にして、心の欲する所に従えども、
矩(のり)を踰(こ)えず。」
その意味は、
「十五歳で学問を志し、三十歳で独立し、四十歳で迷わなくなり、五十歳で天命、使命を知り、六十歳で、どんなことを聞いても驚かなくなり、七十歳で、自分の思うままに行動しても軌道を外れることがなくなった。」
これは、聖人「孔子」が年を重ねることで、至った境地です。
義務教育課程の小・中学校の勉強は、まさにすばらしい人生を送るための土台作りにあります。
話は少し外れるましたが、素晴らしい人生を送る人とは、
「明るくて元気で思いやりがあり、がまん強い人」のことです。
この「がまん強い」というところに、「勉強」が含まれています。
注意すべきは、この「がまん」することを、「嫌なことを耐え忍ぶ」ことだと思わないこと。
「がまん」するとは、よりよい人生を送るために、「力を蓄える」ことだと解釈してください。
生まれついての「すばらしい人」なんて、どこにもいません。
さあ、みなさんも共に、勉強をして、すばらしいお互いの未来のために、力を蓄えましょう。