《知っトク》効果を上げる勉強法
学力=勉強時間だとは、一概言えません。
確かに量をこなすことは重要です。
でも、ただダラダラと時間をかける勉強では、せっかくの勉強も身につきません。
効果ある勉強するために、そのプロセス・メカニズムを知っておくとよいでしょう。
勉強は、かけた時間に比例するのでなく、脳が勉強に集中した時間に比例します。
また、効果を上げる勉強法は、3つのメカニズムに分かれます。
①まずは、何より基本事項をしっかりと確実に理解することです。
スポーツやゲームに例えれば、ルールを覚えることに相当します。
ルールをしっかり理解し覚えなければ、何をしても楽しくはありません。
だってルールを知らないスポーツを見ても、おもしろくないでしょう。
勉強も全く同じことが言えます。
②次に、理解し学んだことを、忘れないように覚えておくことです〔暗記〕。
学校や塾で、せっかく勉強しわかっても、覚えておく努力をしなければ全く無意味です。
だから、宿題をきっちりとこなすことは、とても大切なことです。
宿題をする家庭学習こそが、学力を伸ばす大きなカギとなります。
ちなみに、英単語や社会などの暗記は睡眠前にして、たっぷり睡眠をとることをオススメします。
というのも、記憶をつかさどる脳組織の海馬は、寝ている間に最も活発に働くからです。
定期テスト前、夜ふかししての一夜漬けも、せっかく暗記したことが記憶に残らないわけですから、
高校入試という最終目標を考えるならば、その苦労も全く無意味ということになります。
③効果を上げる勉強法の最後は、覚えたことを実践演習問題を通して、引き出す練習をすることです。
この③の段階の作業こそが、勉強の醍醐味であり、本当に意義ある学習となります。
それまでの①②は、下準備にすぎません。
問題に対して、その意味・意図をつかみ判断し、正しい解答を導き出すプロセスが③にあたります。
覚えた基本事項を組合せ、自分の考えを組み立てていく中に、勉強の醍醐味と面白みがあります。
この最終段階に到達できてこそ、勉強の快感を知ることができるのです。
テストで良い結果が残せない人は、①②の段階で終わり、もうひと息の努力が足りないのです。
だから、当たり前のことですが、私の塾では宿題のフォローをすごく重要視しています。
皆さんは、この宿題をするという当たり前のことをおろそかにしていませんか。