《知っトク》子供は親の背を見て育つ
子供はとてもよく親を見ています。
「子供は親の背を見て育つ」と言いますが、子供への対応で大切なことは、彼らは言葉じゃなくて親の行動を見ているということです。
これは、子供をとらえるときにいつも身に引き締めていなくていけないことでもあるのですが、親が行動で示すことについて、彼らは強烈にインプットして、その通り育ちます。
ですから、親が自分の経験・反省を踏まえ、「勉強しなさい」とか、いくら大切なことを言っても、子供たちは、親の日頃の行動を見抜いていますから、なかなかわかってもらえず通用しません。
自分が子供だったころを思い出してください。
身に覚えがありませんか。
では、どうすればよいのか。
親の悩み:「ウチの息子は、本を全く読まない」。
「本を読みなさい」と言われて、読むようになる子は一人もいません。
親が、やっぱり本を読んでいるところを見せるのが一番です。
親の悩み:「ウチの娘は、集中力にかけている」。
親が何かに熱中したり、夢中になっていますか。
熱中する対象は、本でなくて、音楽・映画・スポーツでも、親自身が愛情を向け夢中に
なれるモノなら何でもいいと思います。
そんな親自身が何か熱中している姿を見せることが一番大切です。
つまり、子供は楽しくないことは絶対やりませんから、その楽しさを伝える手段として、親が没頭している姿を見せる、ということが意味を持つというわけです。
勉強教育という点だけでなく、感受性・情意的な部分でも、親がどう行動をするかにより、子供がどんな方向に伸びていくのかを大きく左右します。
「何をするにしても、ウチの子は妙に醒(さ)めている」。
これは、その子が大人びているのではありません。
イマジネーションが不足しているから、目の前のことに楽しめないのです。
親が楽しむ姿を子供に見せていますか。
親が「月がきれいだねえ」と自然の美しさに感じ入る姿を見せていると、子供も自然に対して心を開くようになるものです。
親が金銭的な損得勘定にこだわっていれば、子供も損得に敏感になるように。
子供というのは、結局、親の枠以上にに育つことは決してありません。
生き生きとした知性と感性をもった魅力的な人間に育てたいと思ったら、親自身が姿勢を正し、生き生きと何かに没頭する姿を毎日見せていくことこそが大切なのだと思います。
かという私も、反省の毎日なのですが・・・。