《知っトク》学力をつくる!
同じ勉強をしていても早く終わってしまう人がいます。
ふつうの人が30分かかるところを10分くらいでできて、しかもテストの成績も優秀。そんな人は、生まれつき頭がよいのでしょうか。
テレビゲームを思い起こしてください。
最初はゆっくりで間違いも多く、得点も大したことはありません。
でも、だんだんと速くなり、得点も高くなっていきますね。
それは何度も挑戦して、繰り返すからです。
このように、勉強ができるかどうかは、どれだけ反復練習をしたかにかかっています。
絵が上手な人は、ふだんから絵を描いているし、いつもピアノを練習している人は、新しい曲を弾けるようになるまでにそれほど時間はかかりません。
勉強ができるかどうかは頭の良し悪しよりも、練習量、すなわち学習量で決まるのです。
だから、学校の定期テストで高成績を取っている人は、それだけの学習量を日頃からこなし、頭を鍛えているのです。
でも、ただ学習に時間をかければいいというものではありません。
定期テストにもテスト範囲発表日(1週間前)があり、テスト自体にも制限時間があります。
だから、だらだらやっていたのでは、ゲームオーバー、時間切れになってしまいます。
勉強ができるかどうかは、頭の良し悪しよりも、練習量、すなわち学習量で決まると言いました。
でも、ただ時間をかければいいというものではありません。
勉強にはもうひとつ、集中力が大切です。
集中力は、勉強だけでなくスポーツでも大切なことはわかっていますね。
では、どうしたら集中力が高まるのでしょうか。
それは皮肉にも、勉強や運動など日常の努力(忍耐)によって高めるしかないのです。
イチローしかり一流のスポーツ選手は、技術・体力・筋力を鍛えるともに、集中力を日頃の練習の中で鍛えているのです。
同じく勉強に必要な集中力も、勉強することで鍛えることができるのです。
勉強で集中力を鍛えた人は、その強い集中力で、さらに勉強ができるようになります。
ですから、できる人はますますできるようになり、できない人は集中力が弱いので、時間がかかり、ますます差がついてしまうのです。
【学力をつくるのは、『練習量(反復)』と『集中力』】です。
これを聞いて、「なんだ、当たり前じゃないか」と言って、おしまいにする人。
「やっぱり、そうだよ。忍耐なんだよな」と、素直に受け止められる人。
どっちを取るかは君次第です。
そして君たちは、勉強を通じて、強い精神力(忍耐)と集中力を養っているのだと言っても過言ではありません。
今、君たちが将来、大人の世界に仲間入りしたときに、最も必要とされ、君自身を助けてくれる能力となるでしょう。