《知っトク》『勉強できる人』を目指す生徒諸君へ!②
楽して、続ける勉強するために~
やる!と決めたからと言って、詳しいものや難しい参考書から始める必要はない。
まずは、コアな部分だけが入っている簡単な参考書から始めて、核心を身に付けよう。
勉強が進まない人は、些細なことは無視し、じっくり1回でなく、ささっと10回方式で理解を深めよう。
問題集はどんどん書き込んだ方が勉強にリズムが生まれ、時間も短縮、楽に進められることが多い。
ノートをとることに、力を注いでいないか?
ノート作り自体は、勉強には入らない。
覚えるために書く。
ノートは知識の一時的な置き場と心得よ。
書いたら、覚えることを意識せよ。
机に向かないと、勉強できないわけではない。
工夫次第で、いつでもどこでも勉強できるはず。
自分の部屋・自分の家を、どんどん勉強しやすい環境に変えていこう。
目標を意識したり友達を意識したりして、勉強のモチベーションは落とさない努力・工夫も忘れずに。
宿題は、やらされているからではなく、目標を達成するためにしていると、自分に言い聞かせよう。
「どうしよう、どうしよう」と心配・不安に気をとられ易い悲観的な人は、実質的に勉強が進みにくい。
勉強を効果的に続けていくには、マイナス思考を切り捨て、常にプラスな発想を心がけよう。
失敗や負けたことよりも、どうすれば成功し追いつき追い越せるかに意識を向けよう。
技術的な反省(問題の間違い直しなど)はしても、精神的な反省はするな。
間違いを恐れると、勉強は進まない。
間違いは正解の素。間違いは君を伸ばしてくれる。
最終では完ぺきを目指す努力は必要ですが、途中プロセスでの完ぺき主義はゴールが遠のく。
苦手な科目は苦手な所でなく、好きな所から徹底して完ぺきにし、苦手な所へのやる気につなげよう。
受験のストレスは勉強しすぎではなく、勉強不足の不安がストレスの原因になっているのではないか。
そういうときは、一日の生活を見直し改善をしてみたり、一日思いきり勉強してみよう。
極度の勉強ストレスの時は、2・3日、勉強から一切離れるのも手。但しその後は、みっちりまた勉強。
勉強に意味はあるのか?
心配無用。勉強はいくらしても、将来絶対に君のジャマにはならない。
怠け者・ネガティブな人とのつきあいは避けた方がよい。
マイナス思考は伝染するから、離れるが勝ち。
誰とつきあうかで、成績も左右される。
目標に向かって一生懸命な人たちとのつきあいを心がけよう。
《知っトク》『勉強できる人』を目指す生徒諸君へ!①
あれこれと『案ずるより産むが易し』。
「とりあえず」という気楽な気持ちからはじめよう。
「初めの一歩」を踏み出した時点で、目標の5割は達成している。
自分の可能性を信じてよう。「自分には無理だから」と、やる前から言ってどうする!
まわりから「無理だよ」と言われたら、聞こえないフリをしよう。
睡眠を削って勉強しても、脳は働いてくれず、能率ダウン。
それよりも、「一時間の勉強で、どれだけ学べたか」を意識しよう。
科目にかかわらず、覚えたいことは徹底して声に出して読んでみよう。
きれいにノートを作っても、頭に入らなければ、ただのムダな作業。
机についても、勉強しているとは言わない。
勉強時間のメインは、「訓練と暗記」を心得るべし。
イヤイヤと思って勉強しても、脳が拒否反応を示し、頭に残らない。
何のためにやっているか、いつも意識すること。全ての行動・勉強に理由をつけてみよう。
勉強は継続こそが命。どんなに忙しい日でも、たとえ1分でも絶対に勉強を忘れるな。
勉強は、「今日は長時間勉強した」よりも、「毎日必ず勉強している」ことの方が重要。
勉強効率は、「ゆっくりじっくり」よりも、「一気に集中、ちょこっと休憩」の方が圧倒的に上昇。
明日の勉強のためにも、思いきり遊ぼう。そして、思いきり勉強しよう。
目的なくダラダラとテレビを見るのは、死んでいるも同然。時間のムダ。
暗記は「しつこく」がコツ。何年たっても頭の中に残すつもりで覚えよう。
暗記は脳が慣れないよう、目・耳・口・手を使い、やり方を変えながら覚えよう。
暗記は「最初は浅く反復しながら深く」で。全体の流れをつかんでから、知識を掘り下げると楽チン。
どんなに天才でも、初めて覚えたことは一ヶ月後には半分以上忘れてしまうと、立証されている。
新しい知識を覚えたら、古い知識のメンテナンスを必ず怠るな。
《知っトク》新しい学年、有意義にすごろう!
充実した学校生活を送るためにも,勉強でつまずかないようにしたいもの。
◎基本は授業,そのために予習・復習をしっかりしよう!
勉強は,毎日の積み重ねだ。
各教科とも,学校での授業を基本にしよう。
そのためには,予習と復習を欠かさないこと。
予習用のノートに次の授業の内容をまとめておけば,授業での理解もスムーズだ。
授業で内容をしっかりおさえられれば,復習にかける時間は最小限ですむ。
授業でよくわからなかったところがあれば,そこにポイントを置いた復習をし,わからないところをそのままにしないこと。
◎定期テストに合わせた準備が重要!
定期テストは,成績に大きなウエイトを占める。
定期テストの前は,日程に合わせて時間配分を考えて計画を立てることや,出題範囲に合わせた対策などが必要になる。
ここでも,毎日の勉強を確実にしていたかどうかがカギだ。
定期テスト前には,授業ノートを見直すことから始め,理解が十分でなかったところを
克服し,実践的な問題の演習に移ろう。
直前になってあわてることのないようにね。
◎計画を立て,それを実行しよう!
効率よく学習を進めるためには,計画を立てることが大切だ。
まずは,1学期の定期テストのスケジュールと主な行事などをじくにして,長期的な計画を立てよう。そして,授業の時間割と部活や習い事などの日程を基に,日々の計画を,週単位で立てよう。もちろん,計画は実行しなければ意味がない。
実行しながら計画を修正していくことも必要だよ。
◎忙しい毎日だけど,勉強でつまずかないために!
最低限,授業の復習をしよう。
部活で疲れていたり,習い事で帰宅が遅くなったりして,家での勉強時間があまりとれないことがあるかもしれない。
でも,最低限,その日の授業で習ったことには目を通すようにしよう。
授業を集中して聞き,きちんとノートをとっていれば,短時間の復習でも理解度は深いはずだ。
◎ゴールデンウィークがすぎて、一ヶ月もすれば、定期テストです。
進級して、今度こそは!と気持ち新たに人も多いはず。
ならば、テスト発表後に勉強するのでなく、今から準備しておこうね。
《知っトク》中学入試 新聞こそ身近で最良の教材(後編)
◎新聞になじむ
新聞がいつでもそばにある環境をつくることが大切です。
身の回りに何があるかで、学びの量と質が決まります。
新聞には、学力はもちろん、好奇心、考える力、ものの見方などを育むのに、大きな効果があります。
こういった目に見えない底力をどれだけ蓄えているかが、学校の勉強のみならず、大人になっても、本気になったとき決定的な実力の差となって現れます。
まず子供が新聞に親しむ環境をつくること。
子供に無理強いし勧めても、新聞を読んでくれません。
親が読めば、子供も自然と興味を持ってきます。
家庭で新聞をよく話題にすると、「何が書いてあるのか?」と子供は知りたくなります。
どんな新聞でも構いません。
親が自分で読みたいものを選んでください。(もちろん、スポーツ新聞などはNGですよ。)
最初は「四コマまんが」を見るだけでも構いません。
漫画ですが、さすがに新聞、時事的な内容も取り扱っているとも多いです。
それに、典型的な起承転結、作文の構成力につながらないとも言えません。
新聞を見るきっかけになるなら十分です。
次に長文・活字が苦手な子供には、掲載写真を見せてもいいでしょう。
写真は文章以上にものを語りますし、状況を想像し、その説明文を読んでみるようにします。
スポーツ面からでも、ひとつのきっかけになります。
多くのスポーツは企業の経済活動の一部ですので、いずれ社会への関心へとつながります。
また親が気になった記事には、子供に「これ、どう思う?」と声かけしてください。
そして子供が意見を言ったら、うんと褒めてあげてください。
けっして、子供の答えに否定しないこと。
世界の常識が、子供の素直な目で見ると、案外、矛盾していたりもしますよ。
子供に毎朝、今日の天気予報を報告させるのもいいかもしれません。理科の勉強に直結です。
中学受験の参考書と考えれば、「子ども新聞」も十分に読む価値はあります。
◎新聞の活用方法
新聞の紙面構成は、一般に最初から政治・経済そして社会・文化面と続きますが、この順番にこだわる必要はなく、興味の向く記事から読ませてあげればよいでしょう。
新聞の記事は、見出し・リード(前文)・本文から出来ています。
見出しは、記事の内容を要約した短い文章のこと。
リードは、記事の概要で、要約文です。その最初の数行が記事のポイントです。
本文は、具体的な内容で、詳しく知りたいときに読み進めます。
これらの新聞の特徴は、上や前にある情報ほど重要で、下や後ろにいくほど細かくなります。
だから、記事は全部読まなくても、途中まで読めば、ある程度内容が把握できます。
いつでも手の届くところに辞書を一冊常備しておくとよいでしょう。
わからないない言葉はその場ですぐに調べられるようにしておきます。
このとき、できれば辞書で調べるのは、記事を読んだ後(自分の頭で考えた後)にします。
前後の文脈から言葉の意味を自分なりに想像することで、考える力も養われ、英語を学習する上でも、英文解釈の基礎になります。
親が教えるべきなのは、言葉の意味でなく、辞書の調べ方です。
子供が自分で調べる環境をぜひつくってやってください。
「まず自分で調べる」習慣で、自分から学んでいく姿勢が身についていきます。
地図帳もそばにおいておくと、記事ででてきた地名を地図上で確認することで、新しい発見があったり、考えが深まったりすることもあります。
例えば、この夏の最高気温の記事で、熊谷や多治見が出てきました。
この場所を調べることで、単に言葉を覚えるだけのときより記憶として定着しやすいはずです。
実際に地形を確認すること、フェーン現象への理解・関心も深まります。
一面コラム(朝日なら天声人語)には、新聞各社が培ってきた文章力が凝縮されています。
コラムは、基本的な文章作法「起承転結」も踏まえて書かれていますので、文章力(書く力)を磨くには、これらを読むことから始めるといいでしょう。
考える力を鍛えるには、読者の投稿欄も役立ちます。
他人の考えを読むことで、「自分ならどうする?」を問う訓練にもなります。
文章が書けない原因のひとつに、もともと自分の考えがないということが挙げられます。
今の時代、アナログ的なやり方ですが、気になる記事を切り抜きスクラップして、情報整理することで、子供は自分の興味や関心を客観的に把握するようになってきます。
ついでに「ニュース時事能力検定試験」(ニュース検定)なんてあるのを、知っていますか?
◎新聞を通して
人生は正解のない問題の連続です。
正解のない、あるいは答えが無数にある世界で、自分なりの答えを形作っていく力が、考える力です。
将来子供は社会人になっていくわけですが、自分なりの答えを出せない者は、今後ますます、就職する際、会社では必要とされないでしょう。
ましてや自分で起業するなど、夢のまた夢です。
考える力の有無で、将来の生きやすさも変えます。
大人になれば、学校で勉強する数学や英語など将来使うこともないかもしれませんが、答えのある学校の勉強をすることこそ、将来の生き抜く予行練習なのです。
子供のうちから新聞を読むことも、全く同じ意味を持っており、身近な優れた教材と言えます。
新聞を読むことで、ただ知識を増やすだけなく、ニュースと自分の持つ知識を結びつけることで、考える力を養ってください。
感受性の豊かな時期に、新聞の提供してくれる遠い世界の情報を知ることで、想像力も養えます。
人は全く情報がないものを想像することはできないのです。
想像力を発揮するには、想像の手がかりとなる知識を蓄積することが大切です。
活字メディア(新聞)は、情報をもとに映像を自分でイメージするしかありません。
想像力は、身の回りへの関心を生み、人の痛みや苦しみを理解する力ともなります。
新聞を読んで、ぜひ健全な懐疑心を持ち、真偽を自分で見分ける力も身につけましょう。
子供は大人に比べ知識や経験が足りませんが、かわりにたくさんの夢を持てます。
新聞を通して広い世界を見せることは、とても意味あることではないでしょうか。
《知っトク》中学入試 新聞こそ身近で最良の教材(前編)
◎「読解力」こそ基礎学力
文章から式をつくるには、算数の知識だけでなく、言葉や文章の意味を正しく理解して、出題者の意図を読み取る力が必要になります。そう、読解力です。
でも、本を読む(読書)だけでは、「説明文」を理解する力は育ちません。
ひとことで言えば、小説に求められる読解力が行間を読む力だとしたら、説明文を読むときに重要なのが、書かれている文章そのものを理解する力です。
算数などの説明文を読み解くのに求められるのは、行間を読む力よりも、書かれた文章を正しく理解する力です。
感性系の読書をするだけでは、どうしても身につきづらい論理的な読解力も、新聞を読むことで養われます。
◎新聞を読めば・・・
新聞を読む習慣をつけると、語彙力が飛躍的に伸びます。
言葉を知れば知るほど、学習効率もアップします。
それに文脈から語意を推測する力も育ちます。
多少難しい文章でも、細かいことは気にせず読むことで、多くの情報に触れられますし、子供の頃の吸収力は極めて高く、放っておいても辞書に載っていないような難しい
単語や慣用句でも、次々と自分のものにしていくでしょう。
また国語だけでなく、算数他すべての教科の教材となります。
教科書外の知識を得ることで、教科書への興味も育ってきます。
新聞に触れることで、ただ教科書で覚えただけの知識とは段違いの実力がつくはずです。
◎できるだけ早いうちに「考える力」を養うことが急務
毎年行われる文部科学省の全国学力テストの傾向でも、明らかになってきています。
最近は知識よりも考える力を問うテストが増えています。
これからの将来、「答えを覚える」式の学習方法はもう通用しません。
「考える力」が学力の新しい柱になりつつあります。
私の塾でも重視していますが、子供の「考える力」は家庭でも伸ばすことは可能です。
親の地道な語りかけで、子供の頭が動き出すのです。
親が子供の意見を引き出して聞いてあげると、子供は考えることがだんだん楽しくなります。
その道具として、新聞を使って意見を引き出してあげるとよいでしょう。
するといつしか自分で考えることが楽しくなり、自分から意見を聞いてほしいとなってきます。
考える力のベースには、知識が必須です。
子供の頃から新聞に触れる機会を増やしてやることで、将来、知識量に圧倒的な差が生まれます。
新聞を読むことで、頭の中にたくさんの引き出しを作ることができます。
引き出しが増えることで、自分の意見をいろいろと展開できるようになり、自分で考える力もそこに養われ、自ずと学力の基礎中の基礎「読解力」も育ちます。
《知っトク》定期テスト 得点アップの方法
たくさんの科目のテストが集中的に行われる定期テスト。
成績に大きなウエイトを占めるだけに、その対策は万全を期したいもの。
今一度、3つの時期に分けて,ポイントを紹介しておこう。
①テスト範囲が発表されたら・・・
『効率のよい勉強を』
およそ2か月間に習ったことを、テストまでの短い期間に復習しなければならないから、効率よく進めることが大切だ。
教科ごとに、授業ノートや小テストを見直し、重要ポイントをチェック。
しっかり理解できていなかったところは特に集中して勉強し、弱点を残さないように。
『実戦対策を中心に』
基礎が身についていると判断したら、問題演習で実戦的な力を高めよう。
理解しているつもりでも、問題が解けるとは限らないからだ。
まちがった問題は、解答と解説をよく読んで、二度とまちがえないようにしたいもの。
テストが近づいたら、時間制限も設けて問題に取り組もう。
②テスト直前には・・・
『睡眠不足は逆効果』
テスト対策が計画通りにいかなかったからといって、前日の睡眠時間をけずってまで勉強するのは感心できない。
睡眠不足は記憶の定着を妨げるという研究もあるし、テスト本番で眠くなり、問題に集中できなくなっては元も子もない。
テスト直前には、開き直りも必要なのだ。
『体調にも注意しよう』
せっかく勉強したのに具合が悪くて、本番で実力が発揮できなかった」なんていうことのないよう、テスト直前にはふだんにも増して体調管理をしっかりしよう。
基本は、ふだん通りの規則正しい生活を送ること。
さらに、食事をはじめ、部屋の温度や湿度にも気を配りたい。
③テスト当日には・・・
『時間配分を考えよう』
テスト用紙が配られたら、まず全体に目を通し、問題に取り組む順番や時間配分を考えよう。
できそうな問題から確実に解答するのが得点アップの常道だ。
すぐには解けそうにない問題は,途中でも後回しにする判断が必要だ。
ただし、飛ばした問題をそのまま忘れてしまうことのないように注意しよう。
『ケアレスミスに要注意!』
テストにつきものなのがケアレスミス。
わかっていたのに点数に結びつかないのでは悔やんでも悔やみきれない。
名前を書いたか、解答を書く欄は合っているか、「カタカナで書く」など解答の形式は正しいかに気をつけよう。
終了5分前には、ひと通り見直す余裕も持ちたいものだ。
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《知っトク》勉強を「楽しく、早く、楽に」する方法
私たちの脳は、大体が怠け者で、わがままで、だだっ子です。
「楽しいもの」や「緊急性が高いもの」には反応しますが、「つらいもの」や「緊急性を要しないもの」には反応しないようにできています。
例えば、大好きなテレビゲームしているときは、すごい集中力を発揮し、脳はフル稼働です。
トイレに行くのも忘れ、近くを救急車が通ったことにも気づかず、あっという間に時間がすぎちゃいます。
でも、苦手な数学や英語になると、集中どころか、やらない理由ばかり考えちゃいます。
そして「どうせ、定期テストまでは必要ないや!」。これでもうする理由はなくなりました。
結果、定期テストがどうなったかは、言うまでもありません。
そしてまた反省するのです。次から頑張るぞ!?・・・なんて。
私たち人間はまた反省するのも苦手なのです。
だれだって、自分の悪いところを見つめて直そうとするのはつらいことです。
つらいことは避けて通ろうとするは当然です。
これではいつまで経っても、勉強はできせん。
そこで、このことをよく理解した上で、次を実践してください。
数学を例にとって、説明します。
家にいるとお母さんが「勉強しろ」とうるさいから、問題集に取り組んでいるとします。
でも、どうして解けばいいのか、わからない。
いつものイライラして集中できなくなる前に、どうぞ解説やヒントを読んでみてください。
できれば答えは見ずに、でもわからなければ見てもかまいません。
答え合わせが済めば、どんどん次の問題に取り組んでいきます。
でも、最後には必ず解説や答えを見た問題には、再挑戦してみてください。
こうすれば、同じ机に向かう時間でも、ずっと楽に勉強できるはずです。
もうひとつ・・・
学校や塾で習ったことを同じ方法で、その日のうちに復習すること。
これをしないと、脳は「覚えた内容は当分必要ない」と判断して、記憶の奥に
しまいこんでしまい、テストのとき取り出すのにめんどうになります。
だから、繰り返すのは早い方がいいし、そのための復習です。
この復習するというクセがつけば、授業中にも必要にせまられて集中力が高まり、
聞く姿勢もできあがり、一石二鳥になりますよ。
もう一度いいますね。
『どうぞ答えを見てください。』
答えを見たら誰だってできる、インチキだと思われるかもしれませんが、実はそれは誤解です。
要は、いかに勉強を「楽しく、早く、楽に」するかです。
《知っトク》子供を育てる先生の資質
先生(講師)の最も重要な役割は、生徒に『気づき』を与え、行動に変化を起こさせることです。
何かを身につけさせようとするとき、彼ら自身がその必要性を理解して、意識的に目の前の問題に取り組もうとしなければ、思うような成果は得られません。
ですから、指導する側は、上手に教えるテクニックはもとより、まず生徒の感情に働きかけ、自発的に取り組もうと思わせるような、そんな強い影響力が必要になります。
しかし、そのやり方も昔とはずいぶん変わって、厳しく鍛えるというだけではいきません。
かといって、最近の流行の先生が生徒と対等の立場で成長をサポートするというコーチング指導法だけでは、どうも心もとないようも思えます。
生徒も10人よれば、10人分の全く違った個性・性格・学力があります。
指導する側はそのことをまず、心よりわかっておくべきでしょう。
指導者はそんな生徒たちの個性に合わせて、いくつものやり方を使いわけなければなりません。
厳しく叱り鍛えてやることもあれば、温かく励ますこともあります。
細かく教えることもあれば、ヒントだけ与えて放っておくこともあります。
それぞれの生徒がどんなタイプなのか、先生は見抜く目を持たなければなりません。
言葉の説得力と同時に、そういう洞察力を持っていることが、指導者にとっては不可欠な資質だと思います。
言葉でいうのは簡単ですが、これが実に難しい。
自分の教えたことを生徒ができるようになるばかりでなく、人として成長する過程を目の当たりにすると、心が大きく揺さぶられる感動を覚えることがあります。
人を育てる仕事には、そんな大きな喜びと面白さあると日々感じています。
《知っトク》学力をつくる!
同じ勉強をしていても早く終わってしまう人がいます。
ふつうの人が30分かかるところを10分くらいでできて、しかもテストの成績も優秀。そんな人は、生まれつき頭がよいのでしょうか。
テレビゲームを思い起こしてください。
最初はゆっくりで間違いも多く、得点も大したことはありません。
でも、だんだんと速くなり、得点も高くなっていきますね。
それは何度も挑戦して、繰り返すからです。
このように、勉強ができるかどうかは、どれだけ反復練習をしたかにかかっています。
絵が上手な人は、ふだんから絵を描いているし、いつもピアノを練習している人は、新しい曲を弾けるようになるまでにそれほど時間はかかりません。
勉強ができるかどうかは頭の良し悪しよりも、練習量、すなわち学習量で決まるのです。
だから、学校の定期テストで高成績を取っている人は、それだけの学習量を日頃からこなし、頭を鍛えているのです。
でも、ただ学習に時間をかければいいというものではありません。
定期テストにもテスト範囲発表日(1週間前)があり、テスト自体にも制限時間があります。
だから、だらだらやっていたのでは、ゲームオーバー、時間切れになってしまいます。
勉強ができるかどうかは、頭の良し悪しよりも、練習量、すなわち学習量で決まると言いました。
でも、ただ時間をかければいいというものではありません。
勉強にはもうひとつ、集中力が大切です。
集中力は、勉強だけでなくスポーツでも大切なことはわかっていますね。
では、どうしたら集中力が高まるのでしょうか。
それは皮肉にも、勉強や運動など日常の努力(忍耐)によって高めるしかないのです。
イチローしかり一流のスポーツ選手は、技術・体力・筋力を鍛えるともに、集中力を日頃の練習の中で鍛えているのです。
同じく勉強に必要な集中力も、勉強することで鍛えることができるのです。
勉強で集中力を鍛えた人は、その強い集中力で、さらに勉強ができるようになります。
ですから、できる人はますますできるようになり、できない人は集中力が弱いので、時間がかかり、ますます差がついてしまうのです。
【学力をつくるのは、『練習量(反復)』と『集中力』】です。
これを聞いて、「なんだ、当たり前じゃないか」と言って、おしまいにする人。
「やっぱり、そうだよ。忍耐なんだよな」と、素直に受け止められる人。
どっちを取るかは君次第です。
そして君たちは、勉強を通じて、強い精神力(忍耐)と集中力を養っているのだと言っても過言ではありません。
今、君たちが将来、大人の世界に仲間入りしたときに、最も必要とされ、君自身を助けてくれる能力となるでしょう。
《知っトク》大人は子供の手本
以前と比べ、自分勝手な言動をする子供が多くなったように思えるのは私だけでしょうか。
そんな子供の姿を見ると、『謙虚さ』といいましょうか、日本人のすばらしい精神面が薄れつつあるようで、さびしくもありまた心配にもなります。
◎【自他祝福】の心
自分の言動が周りにどんな影響を及ぼすだろうか、人の役に立つことにつながっているだろうかと常に意識する心のことです。
誰もする人がいないことや人の嫌がることに進んで取り組む人が多くなれば、この世の中は必ず良くなっていきます。
世のため人のために役に立つ人でありたいという献身精神を、小さいころから育てていけたらと思います。
◎【感謝する】心
目の前に起こったことを不足に受け取るか、感謝して受け取るかで、その後の取り組む姿勢や心境が違ってきます。
何事も前向きに、感謝して受け取る姿勢は、自分も周囲も明るく楽しく幸せにしていくことにつながると思います。
この【自他祝福】の心、【感謝する】心を、私たち大人自身が暮らしの中で実践して、その喜びや感動を日々子供に伝えていくことが、とても重要ではないでしょうか。
どのような子供を育てたいかということは、自分がどのようなことを大切にして生きていくかということと深くかかわってきます。
そのためにも、私たち大人が日々の充実した生活、その感激に生きていく良い手本を子供達に身を持って見せてやることが、今必要とされる教育であり、子供の成長につながっていくはずです。
《知っトク》テレビゲームに潜む危険性
私たち大人が子どもだった頃のテレビゲームは、今から見ればすごく単純なものでした。
代表的なシューティングゲームしても、画像が稚拙で、遊びの域を抜けませんでしたよね。
でも、今はどうでしょうか?
コンピュター技術の進歩とともに、画像が現実のものと酷似し、まさに擬似体験です。
その種類も、スポーツ系に始まり戦闘・殺人系まで、果ては恋愛なんてのもあるくらいです。
それらが、手早く手頃に、現実がごとく擬似体験できるのです。
ちょっと息抜きに、ゲームだと心得て遊ぶ分にはいいかもしれません。
ゲームはあくまで擬似体験であって、現実離れしていることを知っている者にとっては。
でも、ゲームをする子どもを見ると、心底のめり込み、熱くなり興奮していませんか。
よくよく考えると、これってすごく怖いことのようにも思えてなりません。
子供達は、ゲームの画面の中に、もうひとりの自分を存在させるのです。
汗もかかずに勝ち取れるスポーツ選手の栄光。
痛さや悲しみを感じることなく人を傷つける爽快感。
そばにいるだけで心が踊り、胸が張り裂けそうな感覚がないままの恋愛感。
まことしやかに作り上げられて、真実とも思わせてしまう虚実の世界。
その擬似体験には、実体験で得られるはずの人間形成の根幹となる感覚や経験など全くありません。
しかしこの真実の存在しない擬似体験の世界を、子どもは現実と見てしまうのです。
果たして、人生のイロハも経験していない子ども達にとっては、いいことでしょうか。
もちろんゲームですから、社会的になんの罪も悪もありません。
でも、でもです。それだけに・・・。
あなたの子どもは、本質の抜けたゲームの擬似体験を、現実の体験も変わりないものだと思い込んでいませんか。
あたなの子どもは、実際の体験を本質の抜けたゲームで済ませてしまって、満足して
いるようには、見えませんか。
可愛い子どもが、自分の人生をゲームの中で完了させてしまっていませんか。
高校受験で、初めて自分の人生を決める岐路に立つ子供達。
それをまるで他人事のように思っている子がいます。
私は、その子たちには、こう言って聞かせます。
『君のリアルな人生こそが、最高におもしろいゲームなんだ』と。
《知っトク》伸びる子供の共通点!
伸びる子供の共通点をまとめてみると、次の3つが挙げられます。
一つ目は【素直な子供】です。
人の話をよく聞いて、良いと思ったことに素直に取り組むことは、とても大切です。
人生の先輩や仲間の良いところを積極的に自分に取り入れて実行しようと
思う気持ちは、いくつになっても大事にしたものです。
自分のやり方が絶対に正しいと思い込んで、人のやり方や考え方から学ぼうと
しないのは、「偉そうな思い」となります。
「偉そうな思い」は伸びを妨げてしまいます。
二つ目は【続ける子供】です。
自分がやると決めたことはどんな時でも続け、決めたことができなかった時は
次の日からまた始める。
こつこつと取り組むことで、物事を続ける粘り強さや創意工夫する態度が
身に付きます。
良いことも続けなければ、決して自分のものになりません。
「継続する力」が伸びを促していくのです。
三つ目は【丁寧に取り組む子供】です。
字を丁寧に書く子、衣服をきちんとたたむ子、机の中やかばんの中をいつも
きれいに整理する子は、決して物事にいい加減に取り組むことはありません。
面倒くさいから適当に済まそうと思う心、「怠け心」や「急ぎ心」は伸びを
妨げてしまいます。
一つひとつのことに精いっぱい誠を込めて取り組む姿勢を小さいうちから
身に付けさせたいものです。
そのためには、お父さん・お母さんも日々の生活の中で、①人の考え方や
やり方から学ぼうとする「素直な」姿勢、②自分がやると決めたことを続けて
行う「粘り強い」姿勢、③自分の手がけることに「誠を込めて丁寧に取り組む」
姿勢を、大人として子供に見せ続けていくことが大切だと思います。
「共育」こそが、「教育」につながっていくのです。
《知っトク》やるか、やらないか
『やるか、やからない。』・・・迷う時、ありますよね。
そんなとき、どうすべきか理由を探し出すと、決まって、やるのを止めてしまうものです。
それは、やらない理由を探す方がカンタンで、また筋が通り、自分を納得させやすいからです。
そもそも、やるべき理由なんて、ないのです。
行動を起こすのに必要なのは、その理由ではなく、いかに目標を成し遂げるか
その手段・方法を探すことなのです。
行動を起こすよりも、止める方が、ラクに決まっています。
だから、何かをしようかなと思ったならば、考えることは、唯一どうしたらできるかを
思い巡らすことです。
迷いは捨てましょう。
止めることは、いつでもできますよ。
行動を起こさないもっともらしい理由・・・
もし失敗したら、もし危険があったら、もしケガをしたら、時間がない、などなど
これらのマイナス思考に潜むリスクは、行動を起こすリスクよりも、実は非常に高くつきます。
失敗や危険やケガを予想できるのならば、それらの対処も見えるはずです。
さあ、行動あるのみ。迷うのは、時間のムダです。
やらなかったときの後悔と、できなかったときの後悔。あなたは、どちらの涙をとりますか。
今するか、それともしないか です。
後からという人は、必ず後からもしないでしょう。
それは、勉強に限らず、何事おいても同じことです。
さあ、迷ったときは、こう唱えて、一歩踏み出してください。
『NOW OR NEVER』
《知っトク》定期テスト 高得点の秘訣
当たり前のことですが、ふだんの学校授業に集中することが一番大切です。
塾で習ったからと、ナメてはいけません。
どの教科でも、授業をよく聞いて理解するだけで70~80点は取れるものです。
教科書の太字になっているところや、線が引いてあるところ、
色刷りになっているところは重要事項が多いです。
しっかり押さえておきましょう。
先生が黒板に書いたところ、大きな声で説明したところ、
何回も繰り返して説明したところは、必ずノートを取っておきます。
ほかにも自分が重要と思うところは目立つようにマークしたり、
右肩に重要事項や公式を目立つように書き加えるなどの工夫をして、
自分なりのノートを作っておくのもよいでしょう。
また、プリントは教科書の足りないところを補うものが多いので、
ファイルなどで大切に取り扱いましょう。
ひょっとして、乱暴に折り曲げ、くしゃくしゃになったプリントを破いてしまったり、
試験前になってあわてて探していたり、していませんか?
また、字が下手な人は、下手でも仕方ありませんが、丁寧に書きましょう。
丁寧に書こうとするだけでも気合いが入り、上手に書けるようになるものです。
以上、当たり前のことをどれだけきっちりできているかが、実はテスト高得点獲得につながるのです。
だって、これって、定期テストで高得点を取っている誰しもが実践してることですから。
《知っトク》『心の根』を太らせよう。
さあ、いよいよ寒い冬の到来です。
草木は春夏の栄華を終え、また再び来年春に咲き誇る準備をするために、
これからの季節はしっかりと根を太らせる時期に入ります。
生徒諸君!私たち人間も同じことが言えます。
未来をそして今を最高に充実したものにするために、君の『心の根』を太らせましょう!
◎『根気』・・・ゆっくり土台をつくる忍耐力
人生は長く、これから先まだまだ続くよ。
今は焦らず着実に勉強を通じて大人になるための基礎力、生きていくための土台となる力を育てよう。
◎『根本』・・・大切なものを見失わない思考力
君にとって、本当に大切なことは何か?
今こそしっかり自分を見つめ直そう!
今だよ。今しないと、きっと明日もしないよ。
◎『根治』・・・誤りを勇気を出して正せる判断力
誰でも失敗はある。
くよくよしないで失敗をバネにしてやり直してみよう!
昔の賢人は実にイイことを言っていました。
「挑戦そして失敗のない人生は死んでいるも同じだ」と。
◎『根性』・・・絶対にあきらめない精神力
あきらめることは実に簡単なこと。いつだってできるよ。
目標を達成するために、「ネバーギブアップ」の強い気持ちを持とう。
私は、君たちが自ら『心の根』を太く、たくましく育てることを応援します。
確かに大人たちは、全て分かったような顔をして、「現実はそんなに甘くはない。
そんな夢みたいなことを言ってんるんじゃない」 と言うかもしれません。
でも、現実が厳しければ厳しいほど、君たちはどんどん夢見て欲しいと、私は思います。
夢のようなことを現実にしたい!
その強い思い、希望、夢見る力があるから、人に明るい未来があるのだと、私は信じます。